ある夜、俺は香里に電話で呼び出された。


「相沢君・・・」

香里は目尻に涙を溜めながら、俺を見ている。

「解っている。栞の事だよな」

俺の言葉にコクと、頷く香里。

「あの子ね。誕生日まで生きられないって、医者から言われたの」

「・・・・」



ズズゥン・・・・ズズゥン・・・・



佇む俺。香里は続ける。

「どうして!?あの子が何したっていうの?」

「香里・・・」



ズズゥン・・・・ズズゥン・・・・



「あの子、何のために生まれてきたの?」

「香里、真剣な話の最中悪いんだが・・・」

「どうしたの?相沢君」



















「アレは何だ!?」

「栞よ」

「祐一さ〜ん」

「なにぃぃいいいいい!!?」





Dr.香里が診てあげる





「栞・・・・・一体何があった」

目の前には俺が知っている栞の姿・・・あの病弱で、儚げで、水溜りの氷のように壊れやすい少女の姿は塵ほども無く、筋肉隆々で、身長は3m以上、さらにドス太い声で俺の名前を呼ぶ栞とは似ても似つかぬ少女(?)だった。唯一栞と断定できるのはその身長と体格に全然似合っていないストールだけである。

「そんなボブサップも裸足で逃げ出すような格好をして」

「そんな事言う人嫌いです」

「ええい、そんな男臭い声でそんな台詞を吐くな」

外の寒さとはまた違った寒気が俺を襲う。

「で、本当に何があったんだ」

真剣な話、あの人のジャムでもこんな症状にはならないだろう。

「それはですね。聞くも涙、語るも涙の壮絶な物語なんです」









「栞、私決心したわ」

「どうしたんですか?お姉ちゃん」

私がバニラアイスを食べている時、お姉ちゃんが話しかけてきました。

「私ね。あなたが誕生日まで生きられないなんてもう嫌よ。私はもう迷わないわ。栞、あなたから逃げない」

「お姉ちゃん・・」

その時私の目から出てくる物を感じました。

「でも、お医者様も言ってました。現代の医学ではどうしようも無いって」

「安心しなさい栞。私が何とかするわ。いいえ、して見せるわ。栞、あなたのために!!」











「お、お姉ちゃん!?そのクスリは一体何なんですか!!?」

「大丈夫よ。命に別状は無いわ。ただちょっと健康になるぐらいだから」

「嫌です」

「そんなどっかの人物のモノマネやったからって無駄よ栞。さあ、ゆっくり飲み干すのよ」

「えぅ〜〜〜!!」











「と、そんなわけでこんな姿になっちゃたんです」

「香里・・・」

「現代の医学って進んでるわね・・・」

遠い目をして俺と栞には目を合わせないようにする香里。

「進んでない、進んでない。こんな姿になるドーピングなんて聞いたこと無いぞ」

香里の奴、自分で作ったに違いない。

「祐一さ〜ん、私どうしたら良いんですか!?」



グキキキキキ・・・



「ゴグホォ!?」

急に栞が俺を後ろから抱きしめる。



















雪が降っていた

















「はぁ、はぁ・・・死ぬかと思った」

悲鳴をあげていた俺の体を何とか放してもらって、一息付く。少し走馬灯らしきものが頭の中を過ぎ去ったが、まあ気にしないことにしておく。

「大丈夫?相沢君」

死にかけの俺に香里が呼びかける。

「ごめんなさい、祐一さん。何だか手加減が出来ないみたいです」

「香里、ゲホゲホッ!今すぐ栞を元に戻してくれ」

このままじゃ、圧死されるかもしれない。そんな不安が俺の頭をよぎる。

「仕方ないわね・・・。体格を変えれば栞にも体力がついて、病気も治ると思ったのにね・・・」

次はどんな薬を使おうかと思案している香里。

「ま、しばらくは医学の勉強をしなくちゃいけないしね。もう少しの辛抱よ、栞」

にこり・・・いや、にやりといった感じで栞を見る香里。

「祐一さん、私まだ、多分、死にたくないです」

「こんなオチで良いのかよ・・・」

かくして、香里による栞の被害が増えたことは言うまでも無い。





あとがき



どうも、初めましての方々初めまして。シャーぼという小説書きです。

まず最初に栞ファンの方々、すみませんでした!

頭の中に構想がふわっと浮かんできて、こんな作品が出来上がってしまいました。

どうもギャグっぽく書こうと思ったのですが、短いしオチが弱い作品になっちゃいました。

続きがあるのかはまだ未定ですが、構想が浮かべば書きたいと思います。

後、似たようなタイトルの漫画があるみたいですが、気にしないで下さないね。

ではではこの辺で。





 管理人の感想やらなにやら

 どうもー、管理人とは名ばかりの管理人、疾風です(何

 ん、自分としてはOK。むしろバンザイ! みたいな(何

 自分もお返しに何か書いてみようと思ってます。出来れば早急に。

 それでは、ありがとうございました。

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